Manboy(フィンランド)- 「How it Hurts」

フィンランドの音楽チャンネルでやってて「おおっ」と思ったのでご紹介。ビデオではフィンランドの文化が垣間見えたりするのも面白いので、まずはビデオをどうぞ。





(この曲が気に入った方は、FABL(デンマーク)の「As the fame calls」も気にいるかもしれない)

女性たちが森で頭にかぶっているのはラップランド*の伝統衣装の帽子。

*ラップランド:フィンランドでいうとの上の方、他スウェーデン、ノルウェー、ロシアにまたがる地域。詳しくはWikipedia「ラップランド」参照のこと。

部屋に立てかけられていたり、片方の女性が持ち出していたりするバット状のものは、「フィンランド式野球」とも言えるかもしれない「ペサパッロ」(Pesäpallo /pesä=ベース pallo=ボール)に用いられるバット。詳しくはWikipedia「ペサパッロ」参照のこと。

しばらくして画面に登場する変わった形の銀色の塊は、フィンランドで大晦日に行う占いによってできた物。ただ単に「Valaa Tinaa」(英語だと Tin casting、錫鋳造)と言われるこの占いでは、馬蹄型の錫(すず)を鍋で溶かし、溶けた錫を水の中に流し入れ、(ビデオの中でやっているように)できた物をライトに当てその影を見ることで新たな年の運勢を占うというものである。

レズビアンっぽさを匂わせるビデオとなっているが、Manboyメンバーたちはヘルシンキで行われた同性愛者のためのイベント「Helsinki Pride Rocks」でライブ演奏を行ったりもしている。

Manboyはフィンランドのポリ(Pori)で結成された3人組のバンド。2001年にはアルバム『Stretch Your Religion』を発表、2004年にはフィンランドアルバムチャートトップ20入りを果たした『Blame The World』、続き2006年には『Majestic』をリリース。2007年には同性愛者間からの人気も高いPlacebo(イングランド)ヨーロッパツアーのオープニングアクトを務めている。その後2009年には4枚目のアルバム『Deus Protector Noster』をリリースしている。今回紹介の「How it Hurts」は今年2月にリリースされたばかりの5枚目のアルバム『Something Wonderful』からのもので、ビデオは6月に公開されたばかりだ。
公式ウェブサイト


嬉しいことに日本のiTunesストアでも「How it Hurts」収録の彼らのアルバム『Something Wonderful』が購入となっている>





ちなみに隣国スウェーデンの歌手Eric Saadeによって歌われた「Manboy」という曲があるが、それとは関係ない模様。この曲はMelodifestivalen 2010で3位になっており、同年のスウェーデンSverigetopplistan(スウェーデン's トップリスト)チャートで1位を獲得している。

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